むちうち

交通事故でむちうちになった場合、通院するなら大病院などが良い理由は何ですか?

むちうちは、切り傷や骨折のようにパッと見ただけではその症状を確認する事ができません。
ひどい場合にはMRIやレントゲンで他覚的所見が認められる事もありますが、ほとんどがむちうちであってもそれを確認することができないのです。

 

しかしむちうちの判断材料には、患者の自覚症状と、医師の触診や診察なども含まれるのでむちうちだと証明する事は十分可能です。

 

むちうちは完治までに時間がかかりますし、一旦回復したように思えても、また痛みがぶり返すなど治療の効果を実感しにくいものです。
このため治療に時間がかかる場合は、症状固定といって治療ではなく後遺症認定が必要になってきます。

 

後遺症認定を受けるためには、医師の診断書が必要になります。
交通事故が原因のむちうち治療には、大きな病院を選んだほうが有利になると言われています。
これには理由があって、街の開業医のように個人経営の病院よりも、大学病院や総合病院といった規模の大きい病院の方が、社会的信用度が高いからです。

後遺症認定の問題

もちろん個人経営でもいい病院はたくさんあります。
しかし保険会社から見た場合、どうしても大きくて有名な病院の方が、診断書の社会的信用度も高くなるのです。

 

むちうちの場合は、治療に時間がかかるため無制限に治療を続けられるものではありません。
6ヶ月治療を続けたら症状固定となり、後遺症認定を受けるのが一般的です。
ここで治療費の支払いはストップしますが、これ以降は慰謝料として扱いが変わるのです。

 

この時医師の診断書をもらい後遺症認定の申請をしますが、診断書を書いた医師が在籍する病院は大きく有名な病院の方が後遺症認定も受けやすいと言われています。

 

大きい病院の方が何かと有利になるのは分かっていても、家から遠いと通うのも大変ですね。
こういう場合はかかりつけの医師に治療してもらいたいと考えるのが普通ですが、あくまでも有利になるという事であって、小さい病院を認めていないという事ではありません。

 

中には大きい病院の医師でも面倒に巻き込まれるのが嫌だという理由で、診断書を書いてくれないケースもあるといいます。
かかりつけの医師ならこういう問題もないので安心ですね。
どうしたらいいかわからない場合は、最初から診断書や後遺症認定の事も含めて医師に相談してみましょう。
小さい病院でも大きい病院への紹介状を書いてもらう事もできます。